NBA バスケ

ウォリアーズ敗戦。ヤニス不在のバックスに屈した「3つの致命的な要因」。【 ウォリアーズ TV 6/82 】

Contents

ウォリアーズTV 試合レビュー

ウォリアーズTVへようこそ。

【結論】
ウォリアーズは「トラップゲーム(罠)」の典型的な罠にはまり、ヤニス・アデトクンボ不在のバックスに110-120で敗れた。精神的・肉体的疲労が重なる中で、今季ワーストの22ターンオーバーと、元ウォリアーズのライアン・ロリンズのキャリアハイ32得点という「リベンジ」を許したことが直接の敗因である。

試合の要点と文脈

2025年10月30日(現地時間)、ウォリアーズはフィサーブ・フォーラムでミルウォーキー・バックスと対戦した。開幕4勝1敗と好スタートを切ったウォリアーズだが、これは今後12試合中10試合がアウェイという過酷なロードトリップの序盤戦だった。

試合の様相は、ティップオフの1時間前に一変した。バックスの大黒柱であるヤニス・アデトクンボが、左膝痛により急遽欠場することが発表された。

ウォリアーズはこの状況にスローなスタートを切り、今季初めて第3クォーターでもアウトスコアされるなど、終始リズムに乗れなかった。これでウォリアーズはロード1勝2敗となり、4勝2敗と一歩後退した。

核となる言葉・コメント

スティーブ・カーHCは試合後、敗因を「疲労」と明確に認めつつも、スター選手不在の相手に敗れる「いつものパターン」だと自嘲気味に語った。

「私には疲労に見えた。精神的、肉体的な疲労だ。我々のチームがそこにいるようには見えなかった。スペーシングは悪く、いつものキレがなかった」 (出典:カーHC試合後会見)
「(スター不在の試合で負けることについて)そうであってはならない。ここ数年、スター選手がプレーしなかった試合は、我々は0勝12敗(※訳注:HCの誇張表現)くらいだからだ。(中略)スター選手が欠場すると聞いた瞬間に恐ろしくなる。このリーグの全員がプレーできる。スターが休むと皆がエキサイトするんだ。率直に言って、この試合(の結果)は驚きではなかった」 (出典:カーHC試合後会見)

選手個別分析

主力は得点を重ねたものの、それ以上にターンオーバーという「負債」が大きかった。

  • ステフィン・カリー:
    • スタッツ:チームハイの27得点、6リバウンド、4アシスト。
    • プレー:第1クォーターに3Pを放った後、右膝を気にする素振りを見せた。奮闘したものの、クミンガと並びチーム最多の5ターンオーバーを記録し、リズムを掴みきれなかった。
  • ジョナサン・クミンガ:
    • スタッツ:24得点、8リバウンド。
    • プレー:得点とリバウンドで貢献したが、彼も5ターンオーバー。オフェンスを牽引する場面と、ボールを失う場面が混在した。
  • ジミー・バトラー:
    • スタッツ:23得点、11リバウンド、5アシスト。
    • プレー:今シーズン初のダブルダブルを記録し、チームリーダーとして安定感を見せた。しかし、チーム全体のミスの多さをカバーするには至らなかった。
  • ベンチユニット:
    • スタッツ:バックスベンチに29-38でアウトスコアされる。
    • プレー:ミルウォーキー凱旋となったブランディン・ポジェムスキーが9得点、5リバウンド、3スティールと気を吐いたが、ユニット全体の3P成功率は僅か27.8% (5/18)。特にバディ・ヒールド(8点)、アル・ホーフォード(3点)のシューター陣が沈黙し、オフェンスの停滞を招いた。
  • ライアン・ロリンズ (バックス):
    • スタッツ:ゲームハイの32得点(キャリアハイ)、8アシスト、5本の3P。
    • プレー:この試合の主役。2022年ドラフト44位でウォリアーズが指名し、ジョーダン・プール取引の一部として放出されたロリンズが、古巣相手に完璧な「リベンジゲーム」を達成した。カーHCは「彼のスピードに我々はかなり苦しめられた」と脱帽した。

試合を決めた「3つの要因」

  1. 要因1:自滅を招いた22回のターンオーバー
    • 結論:今シーズンワーストの22ターンオーバーを記録し、そこから27点をバックスに献上したことが最大の敗因である。
    • 背景:ウォリアーズは開幕5試合でも平均16ターンオーバー(リーグワースト7位タイ)と、昨季からの課題を修正できていなかった。
    • インパクト:カリーとクミンガだけで10回、6選手が複数回のターンオーバーを記録。自ら勝利を放棄する形となった。
  2. 要因2:精神的・肉体的な「疲労」
    • 結論:開幕10日間で6試合目という過密日程が、チームの「キレ」を奪った。
    • 背景:カーHCが「精神的・肉体的な疲労」と認める通り、チームは精彩を欠いた。
    • インパクト:今季の武器だった「魔の第3クォーター」で初めて相手にアウトスコアされた。これは、前半の守備(今季6試合中4試合で60失点以上)の甘さを、後半に修正する力が残っていなかったことを示している。
  3. 要因3:ヤニス不在の「トラップゲーム」
    • 結論:相手のスター不在による精神的な緩みが、相手のロールプレイヤーを勢いづかせた。
    • 背景:カーHCは「スターが休むと皆がエキサイトする」とこのパターンを警戒していたが、まさにその通りの展開となった。
    • インパクト:ロリンズ(32点)の爆発に加え、バックスはコール・アンソニー(16点)、ボビー・ポーティス(12点)、トーリアン・プリンス(10点)など、出場した9人中7人が2桁得点を記録。チーム全体でウォリアーズを上回った。

戦術と戦略の核心

この試合の戦術的な失敗は、「疲労を考慮しないままスイッチングディフェンスを採用したこと」にある。

カーHCは試合後、「相手がスモール(ヤニス不在)だったので、我々は全員がスイッチするカバレッジとラインナップにした」と明言した。

しかし、カーHC自身が「我々のディフェンスは今夜苦しんだ」「うまく機能していたとは感じなかった」と認めた通り、このスイッチング戦略は完全に裏目に出た。

戦術の核心は、ロリンズの「スピード」にあった。彼の素早いペネトレイションに対し、疲労の見えるウォリアーズの選手(特にアル・ホーフォードが狙われた)のフットワークが追いつかなかった。

ロリンズのドライブを止められないため、ディフェンスが収縮し、そこからのキックアウトパスでバックスに19本もの3P(成功率41.3%)を浴びた。

ディフェンス戦略(スイッチ)と、選手のコンディション(疲労)が噛み合わず、戦術が機能不全に陥ったのが敗因の核心である。

【再結論】
ヤニス不在という「勝てるはず」の試合を、自滅(22TO)と相手の勢い(ロリンズの32点)によって落とした、非常に内容の悪い敗戦である。疲労を言い訳にせず、ターンオーバーの多さと、スター不在の相手に対する精神的な緩さという、昨季から続く悪癖を断ち切ることが急務である。

次に見るべき3点

  1. ターンオーバーの削減: 次戦、ターンオーバー数を15回以下に抑えられるか。
  2. ベンチシューターの復調: バディ・ヒールドとアル・ホーフォードが、ロードトリップ中にベンチの得点源として機能するか。
  3. 次戦の入り方: 次のインディアナ(ペイサーズ)戦で、試合序盤から高い集中力とディフェンスの規律を保てるか。

感想

ジミー・バトラーは試合後、「勝てる試合だった。やるべきことをやれば、すぐにまた花が咲き、ヒナギクが咲き乱れる(flowers and daisies=万事うまくいく)さ」と前を向いた。

この敗戦を「疲労」の一言で片付けず、チームの課題として修正できるか。過酷なロードトリップは始まったばかりだ。


出典・エビデンス

この記事は、以下の公式コメントおよび現地報道に基づいて構成されています。(2025年10月30日時点)

  • スティーブ・カーHC 試合後記者会見コメント
  • ジミー・バトラー 試合後ロッカールームコメント
  • NBC Sports Bay Area “What we learned as turnovers doom Warriors in loss to short-handed Bucks”
  • NBC Sports Bay Area “Steve Kerr shares why Warriors struggle vs. starless teams after loss to Bucks”
  • ClutchPoints “Former Warriors guard exposes Dubs in Bucks’ Giannis-less win”
  • Anthony Slater (The Athletic) X投稿
  • Kenzo Fukuda (ClutchPoints) X投稿

ジミー・バトラーが牽引。ウォリアーズ圧勝、チームを支えた「3つの要因」とは?【 ウォリアーズ TV 5/82 】前のページ

【分析】カリー不振(-21)と第4Qの自滅。なぜウォリアーズは主力不在のペイサーズに敗れたのか 【ウォリアーズ TV 7/82 】次のページ

ピックアップ記事

  1. アカウント停止なんて普通はない。
  2. 輸入ビジネス夏飲み2018に参加してきました。
  3. アマゾンランキング1位2位3位を独占!!
  4. 結果が出た時こそ、自己を見つめ直そう
  5. 輸入ビジネスで成功するための2つのこと

関連記事

始めての方はこちら!!

スクリーンショット-2015-03-23-16.18.28-282x300

注目の記事

  1. 仕事によっては、休んでいても収入があるという現実。
  2. 終末病棟に入る前に
  3. 夏休みの宿題は最終日まで
  4. 3の法則 Yahooショッピング 売上アップ 講座 メルマガ…
  5. PayPayに乗り遅れたので税務について書いてみる。

最近の記事

アーカイブ

  1. ヤフーショッピング

    お客様に行動してもらうには? ヤフーショッピング 売上アップ 講座 メルマガ 編…
  2. Amazon

    今の生活に少しの彩りを
  3. NBA バスケ

    【確定】アル・ホーフォードが”最高の補強”だった。衝撃の14分間でウォリアーズに…
  4. 融資と過去最高月商の話

    物販コミュニティ Connect 

    融資と過去最高月商の話
  5. NBA バスケ

    あれから19年 バスケットボール日本代表の未来は!?
PAGE TOP