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ウォリアーズTV / 2025年10月9日
【ウォリアーズ】ステフィン・カリー、伝説の最終章を彩る”3つの条件”
メディアやファンの間で囁かれる「ラストダンス」という言葉。しかし、ウォリアーズの現状を数字と事実で分析すると、それは感傷的な「終わりの物語」ではないことが分かる。これは、NBAの歴史を変えた男、ステフィン・カリーの伝説を最高の形で締め括るための、壮大で緻密な『最終章』の始まりなのだ。
It’s bigger than basketball.
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本稿では、なぜこれが「ラストダンス」ではないのか、そして「最終章」を成功に導くための3つの絶対条件とは何かを、データとコメントを元に徹底的に解剖していく。
悲しい「ラストダンス」ではない、計画された「最終章」である根拠
まず大前提として、この物語が悲壮感漂う「ラストダンス」ではない理由を明確にする。その根拠は、スティーブ・カーHC自身が経験した1998年のシカゴ・ブルズとの、決定的な状況の違いにある。
事実①:計画された2年間という時間軸
当時のブルズは、マイケル・ジョーダンをはじめとした主力メンバー全員がシーズン終了後にフリーエージェントを控えており、「解散」は避けられない運命だった。しかし、現在のウォリアーズは違う。ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、そしてジミー・バトラーというコアメンバーは、今後2年間の契約下にある。これは、フロントが明確な意思を持って設計した、「カリーと共に再び頂点を狙う」ための計画的な期間設定なのだ。
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— Golden State Warriors (@warriors) October 8, 2025
事実②:指揮官の覚悟
カーHC自身も、契約最終年という状況を意に介していない。彼は「コーチの有効期限」という言葉で、常に自身がチームにとってベストな存在かを見極めるプロフェッショナルな姿勢を示している。これは、終わりを待つのではなく、最高のエンディングを自らの手で「創り出す」という強い覚悟の表れだ。
最終章を支える”戦術的支柱” アル・ホーフォードの価値
「最終章」を成功させるための最初の条件は、37歳になるカリーの負担を軽減し、彼のパフォーマンスを最大限に引き出すことにある。そのための最重要ピースが、新加入のアル・ホーフォードだ。
事実①:驚異的なコートインパクト
プレシーズン初戦、ホーフォードはわずか14分間の出場で、チームの得失点差を示すプラスマイナスにおいて、チームトップの「+13」を記録した。3得点、4リバウンド、3アシスト、3ブロック、1スティールという数字以上に、彼がコートにいるだけでチームのプレーがいかに効率的になるかを証明した。
That ball movement is a thing of beauty 🤌 pic.twitter.com/i4gS05P1rZ
— Golden State Warriors (@warriors) October 9, 2025
事実②:選手たちが認める連携
カリーが「言葉のいらないケミストリー」と評したように、ホーフォードはカリーの動きを完璧に理解し、プレーを劇的に容易にする。カーHCが「アルは決してミスをしない」と語る通り、彼の安定感と判断力は、カリーがオフェンスに集中するための最高の環境を提供する。彼は、伝説の最終章を支える、最高の共演者なのだ。
長年の課題「クミンガ問題」への最終解答
第二の、そして最も重要な条件が、チームの長年の課題であったジョナサン・クミンガの共存問題を解決することだ。彼の覚醒なくして、カリーの負担軽減はあり得ない。そして、その「最終解答」もまた、アル・ホーフォードが握っている。
事実①:カーHCが認めた「構造的欠陥」
カーHCは、クミンガと主力が同時にコートに立った際の「スペーシングの懸念」を公式に認めた。クミンガ、ドレイモンド、バトラーはいずれも傑出したシューターではないため、彼らがコートにいるとオフェンスが窮屈になり、クミンガの身体能力が活かせない。これはチームが抱える構造的な欠陥だった。
事実②:ホーフォードという「唯一の解決策」
しかし、カーHCはこの問題の解決策も断言している。「アルが、この方程式を変えてくれる」と。ホーフォードの高いアウトサイドシュート能力が、相手センターをゴール下から引きずり出す。たったそれだけで、これまで壁に阻まれてきたゴール下に、クミンガのための、リムまで続く広大な『滑走路』が出現するのだ。クミンガの覚醒は、巡り巡ってカリーへの相手ディフェンスの集中を緩和させる。これこそが、最終章を成功に導くための、最も美しいシナリオである。
workin' hard or hardly workin'? pic.twitter.com/3s6Dq8G6Fk
— Golden State Warriors (@warriors) October 10, 2025















